モラとは

裸族であった古代のクナインディアンは魔除けの為にボディペインティングをしていました。しかし、キリ

裸族であった古代のクナインディアンは魔除けの為にボディペインティングをしていました。しかし、キリスト教の伝来に共なって衣服を着ることになりました。そのボディペイティングの名残りが「モラ」です。 モラは今では、手芸の名や作品その物とされていますが、元々は『着るもの』を意味する言葉です。一番上に赤布又は黒布を使用するのは、魔除けと厄除けの為です。 モラは一面びっしりと、スリット(掘り下げ式短冊)や、ライン状の模様で被わ れているのも、魔が隙間から入らない様にしているからです。このようにモラはテクニック的に非常に高度な手芸で、布の重ねの順番や縫い方の順序など細かい部分にそのこだわりがあります。パナマ政府より自治権をみとめられているクナ族は、今でも昔ながらの生活をおくっています。 クナの女性は、一日の大半をモラ作りに費やしています。 モラの1つ1つに作り手の思いが詰まっています。